適応障害は甘えではない!
適応障害を甘えと思わないで!
適応障害やうつ病を“甘え”だと誤解している方もいますが、決して甘えているわけではありません。目に見える病気ではないため、自覚しにくい病気であり、周囲の人も理解に苦しむことがあると思います。しかし、目に見えない病気だからこそ、早期の治療と休養が予後を左右するのです。
初期の症状と自己判断
適応障害の初期症状は、倦怠感や疲労感、不眠や中途覚醒などさまざまなものがあります。仕事や学校に行く時間になるとどうしても身体がだるくなり起きることができずに欠勤や遅刻を繰り返してしまうこともあります。
それは、適応障害やうつ病の初期の症状であり、決して“さぼり”でも“甘え”でもありません。
適応障害では、初期症状を自分自身が“甘え”だと勘違いしていることもその障害の辛さでもあります。“甘え”と“病気”の違いを自分で判断できないことも医療機関の受診に繋がりにくいというもが特長の病気です。
適応障害の治療には休職が必要
多くの場合、適応障害の治療は、薬物によるものと休養で治します。そのため、診断を受けたら休学や休職をすることになります。しかし、休職をすることを「会社に迷惑をかけるから」と躊躇いを持つ方も少なくありません。また、適応障害という言葉の周知理解が乏しいため、休職中に出歩いていると「さぼり」と勘違いされることもあり、身体は元気だから少し出掛けたくても出掛けられないなどという人も少なくありません。
適応障害になった本人は何も悪くないけど、休職中の過ごし方や休職している事じたい後ろめたい気持ちになってしまう人もいます。職場の上司や同僚の理解の有無で、治療中の過ごし方が左右されてしまうこともあり、本人にとっては治療中も悩みが絶えないのです。職場の同僚や上司が適切な言葉で声かけすることで、治療も円滑に進むのではないかと思います。
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