適応障害と五月病
「五月病」というのを聞いたことがない人はいないでしょう。これは、名前が表す通り、5月のゴールデンウィーク明けに発症する人の多いものです。しかし、五月病というのは、病名ではありません。
ここでは、五月病と適応障害の関係についてお話していきます。
五月病とは
五月病とは、前述のとおり正式な病名ではありません。これは、4月に就職や入学、引越しなどで環境が変わることにより、その環境の変化に適応できない人が、うつ病に似たような症状を発症することをいいます。
具体的な症状は、やる気がでない、気分が落ち込む、食欲がなくなる、不眠になるというような、うつ病のようなものなのですが、五月病だと必ずしもうつ病というわけではなく、一時的にこのような症状が出た場合にも「五月病」だと言われることがあります。
適応障害と五月病
適応障害について、ある程度すでにご存知の場合、「環境の変化に適応できない」という部分がひっかかったのではないでしょうか。
五月病だからといって、必ずしも精神疾患であるというわけではありません。しかし、五月病だと言われる人の中には、適応障害に人もいると考えられます。
なぜなら、この環境の変化に適応できずに、うつ病のような症状がでるといったような症状は、まさに適応障害のそれだからです。
五月病と聞くと、一時的なもので深刻なものではないと考える人が多いのではないでしょうか。確かにそれがあてはまる人もいます。しかし、この五月病の影には、適応障害のような精神疾患が隠れている場合もあることを忘れてはいけません。
ただの五月病で、環境に慣れてしまえばそのうち治るだろうと、放っておいたら、もしもそれが適応障害だった場合、悪化してうつ病などを発症しかねないのです。
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