適応障害は自覚できるのか

適応障害とは、環境の変化や外からのプレッシャーなどに対するストレスが原因で発症してしまう精神疾患です。具体的には、日常生活が困難になるレベルのものを指すのですが、適応障害の人は、自分が適応障害だと自覚できるのでしょうか。

ここでは、適応障害が自覚できるかどうかについて考えてみましょう。

自分が適応障害だと自覚するためには、適応障害という精神疾患があるということを知らなければ難しいでしょう。うつ病などと違い、誰でも知っているような精神疾患ではありませんし、症状からすると、嫌なことから逃げ出したいだけだと自分で思ってしまうということもあります。

日常生活にまで支障をきたすようなレベルになるような症状が出ているというのは、適応障害であってもなくても、精神的になんらかの異常が出てきているということです。

そのため、周囲がうつ病かなにかだと疑って、病院に連れていき、適応障害だと判明するということもあるでしょう。

病院で診断を受けて、自分が適応障害だとわかったら、今度はそれを受け入れるということが必要になります。

適応障害だとわかれば、自覚症状に思い当たりがあるでしょう。特定のシチュエーションで急に憂鬱になったり、不安症状が出たり、頭痛、吐き気などの身体的な症状に悩まされたりなどといった症状がいくつか出ているはずです。

嫌なことから逃げている、なかなか環境に順応できない自分の甘えだと判断せずに、それは精神疾患で、治療が必要なものだと自覚できることで、いくぶん気持ちも軽くなるかもしれません。

適応障害自体は、他の精神疾患に比べると回復しやすいものでもありますから、うまく付き合っていきましょう。