適応障害とストレス障害
精神疾患の中には「ストレス障害」というものがあります。これは、その名のとおりストレスに関係している精神疾患のことです。
適応障害もストレスが深く関わっている精神疾患ですが、適応障害とストレス障害には何か関係があるのでしょうか。ここでは、ストレス障害と適応障害の関係などについて説明していきます。
ストレス障害とは
ストレス障害とは、不安障害の1つです。身体的ストレス、心的ストレスにかかわらず、なんらかの強いストレスを受けたことが原因で、うつや不安、恐怖といったような症状が出てしまう精神疾患をストレス障害といいます。
このストレスの原因は、災害や事故、犯罪に巻き込まれる、といったような自分では防ぎようもないことから、身近な対人関係、引越し、気候の変化などといったことまで関わってきます。
ストレス障害にはいくつか種類があり、それを総称して「ストレス障害」と呼ぶのです。
ストレス障害と適応障害
それでは、ストレス障害と適応障害にはどのような関係があるのでしょうか。
実は、適応障害はストレス障害の1つです。
ストレス障害には、「急性ストレス障害」、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」、「適応障害」の3つの種類があります。このどれも、ストレスに関わる精神疾患で、症状も似ているところがあります。
「急性ストレス障害」は、「急性」とつくだけあって、持続期間は1ヶ月未満と、そう長くはありません。症状はPTSDとほぼ同じような症状があります。
PTSDでは、フラッシュバックなどがありますが、適応障害では、フラッシュバックはありません。また、適応障害は、具体的にどの状況・環境がストレスの原因になっているかということが明確に特定できます。
PTSD・急性ストレス障害と適応障害の大きな違いは、前者はトラウマが原因となっていること、そして適応障害はストレスが原因となっていることだと言えるでしょう。
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