適応障害と能力不足

適応障害と能力不足

適応障害と能力不足について

適応障害には能力が低下してしまうために「能力不足」という判断をされてしまう事があります。ある環境に適応できない事が原因で、本人が辛いと感じている事が重要ですが、今まで出来ていた仕事が上手くできなかったり、仕事に対する熱意が冷めてしまったり興味をなくしていると見られてしまう事があります。

 

営業職で言うと著しい業績の低下などは「能力不足」という判断をされてしまいます。そうした、能力不足という評価から、さらに会社に行く事が難しくなってしまい遅刻や欠勤という症状が現れたり更には休職をせざるを得ないといった状況に陥ってしまうのです。

 

能力不足といわれるのは、はじめからその能力がふそくしているというよりは、適応障害を発してしまったために、今までよりも仕事の効率が悪かったり、仕事に対する熱意が見られなかったり、上司や企業が期待するだけの結果(業績)などを出す事が出来ないと言う事から、能力不足という評価がつけられてしまうのです。

 

復職後の能力

復職後は当然ですが、適応障害発症前のように物事がスムーズに行くとは考えないほうが良いでしょう。元気で働いていた頃のような仕事が、休職明け直ぐに出来るわけが有りません。外見からはわかりにくい病気になりますし、骨折のように骨がついたから大丈夫というような明確な指標があるわけでは有りません。

 

当然、骨折のような外傷があった場合にもリハビリという段階を踏んで日常生活に復帰をします。復職後は会社側や上司、同僚などにも配慮してもらい徐々にもとの仕事に戻していくと言う事が重要です。復職後、直ぐに適応障害を発症する前と同じ仕事が出来ると思い「能力不足」といった評価をしてしまっては、再発を招いてしまう可能性があるので注意をしましょう。