適応障害と電車
適応障害とパニック障害の違いについて
電車に乗ることが出来ない病気と言って思い浮かべるのはパニック障害ではないでしょうか。パニック障害と適応障害の違いとしては、発作が起きるのか起きないのかの違い・ストレスが無くなったら症状が治まるか収まらないかの違い・ストレスの原因がはっきりしているのかしていないのかの違いと言った点になります。
ストレスを感じたり、恐怖や不安の限度を超えた場合に起こるパニック発作ですが、激しい動悸・息切れ・めまい・ほてり・手足の痺れとともにこのまま死んでしまうのではという強い恐怖心に教われます。パニック障害の方は、また発作がおこってしまったらどうしよう・また発作が起きて恥ずかしい思いをしたらどうしようという不安が生じている事も多くあります。適応障害の場合には、そのような発作が起こることは有りません。
適応障害の場合にはストレスが原因となっているものがなくなると、症状が改善される事が多くあります。職場のイジメであれば、職場からはなれて帰宅した後や休日・部署異動・転勤などで環境がかわると症状がなくなります。
適応障害と電車の利用について
適応障害の場合、電車の利用で何かがおこるということは少ないのですが、電車がストレスだと感じている場合で適応障害を起こしているのであれば、電車の利用を避けるべきです。電車で毎回、嫌な上司と顔を合せてしまい電車に乗りたくないと言う事であれば、乗る電車の車両や時刻を替えてみたりする事で改善されます。
パニック障害と適応障害を併発している場合には、パニック障害の症状が出ている可能性がありますので、認知行動療法をとることで「電車と発作が起こることは関係なかった。」と気がつけば、電車に乗ることへの恐怖はなくなります。
しかし、自己判断でパニック障害や適応障害だと言う事を判断せずに、医師の診察をうけしっかりと病気に応じた対応をとることが大切です。