適応障害とホームシック
適応障害は、環境の変化に適応できないような時に、発症する病気です。ですから、転居や移動などといった状況があると、発症しやすいのです。
とくに、初めて実家を出るような場合、ホームシックが関わって適応障害になるということもあるでしょう。ここでは、適応障害とホームシックについてご説明していきます。
ホームシックが起こるとき
大学を卒業したばかりの方が、就職のため、別の土地で一人暮らしをするようになったり、学生さんが留学などで家族と離れて暮らすというとき、ホームシックになってしまうと言う人は少なくありません。
特に、海外で住むというと、ホームシックという言葉はすぐに思いつくのではないでしょうか。
ただ環境が変わっただけのときでさえ、適応障害になりやすいのですが、家族が恋しい、住んでいた土地が恋しいというような要素がそれに加わると、ますます適応障害になりやすくなってしまいます。
ホームシックで適応障害にならないためには
環境の変化というよりは、ホームシック自体が適応障害の要因となっている場合は、家族と頻繁に連絡をとりあうことで、対策が可能です。また、国内にいるのであれば、ホームシックでつらいときには、なるべく実家に帰るようにすることで、徐々にその環境に慣れていくはずです。
また、ホームシックになるのは、周囲に仲の良い相手がいないからだとも言えます。そのため、友達を積極的に作るようにすれば、ホームシックを感じるような暇がなくなって、それが原因での適応障害になりにくいかもしれません。
いずれにしろ、ホームシックでも適応障害になるということがわかっていれば、自分が精神疾患であることに早期に気づけるのではないでしょうか。