適応障害と車の運転
精神疾患では、法律で車の運転を禁じられているようなものもあります。それは、病気の症状が、危険運転を誘発したり、車の運転中に事故を起こしてしまう可能性が高いと考えられるからです。
それでは、適応障害で車の運転ができなくなるということはあるのでしょうか。
ここでは、適応障害と車の運転についてご説明していきます。
適応障害でも車の運転はできるのか
適応障害は、よほどの症状がない限りは、主治医の先生からも車の運転を控えるようにというようなことを言われることはないでしょう。
ただし、ひどい頭痛で目が開けられないことがあったり、めまい症状があったりというときには、運転をその日はやめておくように言われることはあります。
法律で、適応障害だと車の運転はできないというようなことはありません。そのため、運転をするかどうかは、主治医の先生、そして患者さん本人にかかっています。
こんな場合は車の運転を控えるべき
適応障害で、車の運転について何か言われるケースというのは少ないのですが、運転を控えた方がいい状況というものはあります。
たとえば、パニック発作が起こることがあったり、頭痛の波が突然きて、その瞬間視界が暗くなるというような、明らかに車の運転には危険な症状がある場合です。
また、薬を服用していて、その薬が眠気を誘うようなものだったりする場合には、運転を控えた方がいいでしょう。
とはいえ、適応障害で車の運転をひかえたとしても、それは永続的なものではありません。症状が落ち着いてくれば、また車に乗れるようになります。
あくまで、体調が悪いとき、症状がひどく出てきてしまっているときには、車の運転を控えた方がいいという程度のものですから、ほとんどの人は、外出ができる程度の体力があるなら、運転も大丈夫でしょう。