適応障害と人ごみ
人ごみに対するストレス
人ごみでイライラする経験をした事がある人もいると思います。イライラしてしまうどころか、ものすごく疲れてしまい、ぐったりしてしまう人も中にはいます。人ごみが疲れるという理由について考えて生きます。
人が多いと言う事は、人にはパーソナルエリアと呼ばれる心理的な縄張りがあります。このパーソナルエリアは目の前の1〜2mくらいの空間です。この空間に赤の他人が無断で入ってくると、人は不快にかんじます。人ごみは知り合いではなく、他人がこのパーソナルエリアに入ってくるわけです。次々と目の前を通っていく為、絶えず不快を感じてしまう事になります。
会社の人や友達といった信頼関係のある人の場合は、パーソナルエリアに侵入されたとしても不快を感じる事は有りません。その為、どんなに人がたくさんいても友人たちの飲み会などの場では不快感を感じる事は殆ど有りません。
適応障害と人ごみについて
もとから1人でいる事が好きで、多くの人が集まる場所は苦手という人は気にする必要は有りませんが、今までは人付き合いが問題なかったのに、徐々に人付き合いが苦手になってきている場合には注意が必要かもしれません。
人ごみに関しても、同じことが言えますが自律神経失調症や適応障害を起こしている場合に、人がストレスとなってしまう可能性もあります。また、自律神経失調症や適応障害を起こしている人は、人に対するストレスを長期にわたり受け続けた結果に発症してしまった可能性があります。
通常の状態であっても、パーソナルエリアに人が入るだけでストレスを感じてしまう事があります。短期間なら問題はありませんが、現在は家庭問題や人間関係、経済問題、仕事環境など様々な原因でストレスをうけます。こうしたストレスから適応障害を起こしてしまうと、人こみについても過剰に反応してしまい、外出をしたくない・人に会いたくないといった事がおこります。