適応障害のリハビリ
対人関係・身内の悲しみの別れ。失恋や就職失敗など自分の力では理解できないことが人生の中で起こります。
それらの原因がストレス因子になり、不安障害などの症状を3カ月くらい続いているのが適応障害と診断されます。
体験を交えてどんなリハビリをしてきたか見ていきましょう。
適応障害のリハビリ
事例1: 人間関係を自分から壊すの快感からのリハビリ
友人と旅行に行くメンバーから外されたAさん。
Aさんはその嫉妬から得意のネットを屈して旅行に行くメンバーにテキトーな情報をあえて送り、旅行をめちゃくちゃにしてしまいました。困惑している友人を見るたびに自分の掌の内に友人がいると錯覚したのか、次々に人間関係を悪化させ空中分解して自分の存在の有無を確かめていたそうです。
「自分の存在」を確かめなくても生活できるように、その友人との関係を新しい趣味を見つけるように行動できるように、抗うつ剤を飲みながら2週間カウンセリングに通い、先生と紅茶とケーキをお供に普通に会話する日々を送りました。
2週間の間に紅茶・アロマ・ハーブなどに興味を持ち、アロマテラピーなどを勉強をし始めて、自分1人で楽しめることがAさんのストレスを解消することが分かりました。まだ経過中ですが、新しい資格勉強に励んでいます。
働くという意欲をもつリハビリ
部署が変わりなぜか仕事に馴染めず会社に行くことさえ苦痛になっていったBさん。
「仕事の指示は1を知ったら10を知ることができなければ出来損ない」という上司の一言がBさんの働く意欲をなくしていきました。
働く意欲をなくす時は必ず腹痛に悩み、ストレス性大腸炎を発覚。これを機に会社を退職。
まずは病気を治すことと、ネガティブ要素をプラスの方向に持っていくように自分のスキルを発揮できる仕事を探すように自分の棚卸しをするためにノートに書き留めることから始めました。
その結果、数値を扱う経理の仕事が得意ということがわかり、専門的な資格を取得するために専門学校に入学。2年間の学生時代を送っています。
2つの事例を見てきましたが、リハビリの間に何度も死のうと思ったそうです。事例1のAさんは美味しい紅茶とケーキが生きがいとしてなんとかここまで来れた。事例2のBさんは入院をして久しぶりに自由を謳歌できた。と苦しい状況の間にも生きる意味を見つけていました。