適応障害は完治する病気なのか

適応障害は完治する病気なのか

適応障害は完治する病気?

適応障害になると、「いつ治るのか?」「再発するのか?」なんてことを思って不安な日々を過ごしている方も少なくないでしょう。適応障害の診断基準に、「ストレスを自覚してから3ヶ月以内に症状が出現」ということが明記されており、多くの患者さんは完治まで半年近くかかるとされています。適応障害は、ストレスが原因だということが分かっている病気であり、お薬による治療で完治できる病気です。

 

適応障害でも仕事はできる?

適応障害の治療方法に「休養」というものがあります。それでは、お仕事されている方や学校に通っている方はどうするのだろうか?実際に病気になったことよりも、仕事や学校という組織に所属している人はそれが大きな問題となることでしょう。

 

適応障害と診断されて、完治までの期間、自宅で休養をとった人もいるのですが、精神疾患は目に見えない病気であり、周囲の人の理解が得られないという現状があります。病気になった人しかわからない辛さ、病気になってから知る生活のしづらさを感じる場面もたくさんあるでしょう。

 

ストレスの原因が学校や仕事であれば、それはストレス因子から遠ざかることが良いのですが、部署の異動や環境の変化、仕事内容に変化があった場合にも起こり得る病気であり、職務を継続することを選択する人でも、少なからず上司に相談し、出来る限りの配慮が得られるようにすることが必要です。飲んでいる薬について、副作用について、病気について、できるだけわかりやすく説明することが大切です。

 

適応障害からうつ病に移行

適応障害は悪化し、長期間になるとうつ病に移行する可能性の高い病気です、完治まで6カ月が目安ですが、その間に症状が悪化してうつ状態が酷くなり、入院してしまう人だっています。

 

なかなか周囲の理解を得られない病気であり、「休む」ことが出来ずに悪化させてしまうことも多いのが現実です。しかし、ご自分の身体はご自分でしか守ることができないので、理解を得られない職場に一生勤めるのも考えどころだと思います。