適応障害の診断ガイドライン
適応障害を含め、精神疾患の診断には、ガイドラインといって、診断の指標となるものがあります。そのガイドラインというものを用いて、どの精神疾患なのか特定したり、精神疾患であるかないかを判断します。
ここでは、適応障害の診断をするときのガイドラインについてご説明していきます。
適応障害の診断ガイドライン
精神疾患では、診断に「ガイドライン」というものがあります。「ガイドライン」とは何かというと、簡単に言えば、診断基準のことです。
それには、適応障害だと思われる症状がいくつか挙げてあり、それにいくつあてはまれば適応障害だと診断できる・・・というような作りになっています。
ガイドラインには、いくつかの種類があるのですが、適応障害は、そのガイドラインによって診断基準に微妙な差があったりします。
もちろん、共通する部分もありますから、どのガイドラインを使うかによって、診断が大幅に変わるといったようなことはないでしょう。
ガイドラインで何がわかるのか
こういった診断基準を使うことで、何がわかるのかというと、適応障害以外の精神疾患ではないかどうかということ、そして本当に適応障害であるかどうかということです。
前述のとおり、ガイドラインは適応障害だけのものではなく、すべての精神疾患についての診断基準がまとめてあります。
ですから、検査を受けた時に、いくつかの精神疾患が疑われるときに、どれにあてはまっているかを明確にするのにガイドラインは役立つのです。
正確に病気を特定することは、効果的な治療を行うためにも、大変重要なことです。
ちなみに、こういった診断基準というのは、インターネット上で調べることも可能です。ただし、自己診断は参考までにしておいて、ちゃんとした検査はやはり病院で受けるようにしてください。