適応障害の回復に必要なもの
適応障害の回復までの道のり
適応障害という病気は、半年で症状が消失すると言われていますが、しかし、短期間で病気を克服するには必要なものはたくさんあります。例えば、回復過程において、ストレスを除去すること、服薬治療、カウンセリング療法はもちろんですが、それだけではありません。何よりも大切なことや家族や職場、学校で時間を共有する人たちの理解が必要不可欠なのです。
適応障害の過程
適応障害は3つの過程を踏みます。急性期→回復期→安定期という過程をたどります。
急性期には症状の出現が著しいのですが、回復期になると調子が良くなり「治ったかな?」と感じることもあります。しかし、回復期に治ったと思い込む、無理をして復帰すると繰り返すこともあるので、安定期に入り症状がなくなるまでは休養と服薬を行うことが推奨されています。
適応障害の治療方法は、患者さんの持つ症状と生活環境によってもことなりますが、ほとんどの人は半年以内に症状が消失します。ただし、仕事をしながら治療をしている人においては症状の改善がみられない場合や治療が円滑に進まないこともあり、長引く傾向があります。
回復に必要なもの…職場での理解
上述したように、仕事をされている人の方が、適応障害の回復が滞るケースがあるのは、適切な治療を受けられる環境ではないことが一つの原因としてあげられます。
無理をしてでも会社に行かなければ、給料の大幅カット、自分の仕事が溜まっていく、周囲の冷たい視線などを心配するあまりに、治療ができない人だっています。そのような環境に置かれていると治療どころか、症状が悪化してしまい、さらに酷い症状に悩まされることや、うつ病に発展してしまうことだってあるのです。適応障害の治療に欠かせないのは、やはり温かい周囲のサポートだと思います。