適応障害の原因:家族
適応障害のストレス因子はありとあらゆるところに潜んでいるためその症状が起きてしまう原因も人それぞれ異なります。
仕事は順調、趣味の仲間と週末楽しく過ごしているけど、家に帰ると・・うつ気味になってしまうという事例を見かけました。その原因が家族にあったのです。
近年、3組に1組が離婚するといわれる夫婦の問題。この問題にパートナーが適応障害になっている可能性が伺えます。
家族が原因で適応障害になる要素は十分にある
家族が原因で適応障害になる原因はたくさんあると思います。
例えば・・・
嫁と姑が不仲。嫁がヒステリックを起こして暴言を吐く。女性側からの視点で見ると、不妊治療の夫の非協力的態度。親や親族からの「子どもはまだ?」の催促。
特に40代以上の男性が家庭に帰りたくないと訴える率が高く、ほとんど「嫁がウツになった」という回答が多かったのです。
また、仕事の問題なら転職をすれば解決するのに対し、家族の場合はどこにも逃げ場がないというのが、適応障害になりやすい原因ではないでしょうか。
逃げやすい環境でもある
ここで1つの事例をご紹介します。とくに母親の干渉がひどく、母親の声を聞くだけで吐き気をするAさん。学生時代の心理学部の先生を頼りメンタル科に通院して適応障害でもないかと診断されました。
カウンセリング治療を続けていくうちにストレスの原因の元である母親から逃げるためには遠くに行けばいい。と思うようになりAさんは「結婚すればいい。」と答えを出して婚活を始めた。婚活をして1年で隣県在住の男性と結婚。結婚というカタチで母親から離れることができ、今は吐き気の症状もなく平穏に暮らしています。
家族が原因で適応障害になるストレス因子によっては家族から離れることで症状が良くなるケースが多く、妻のヒステリックで適応障害になったしまった夫の改善方法が「離婚」というカタチであればそれも1つの治療かもしれません。