頑張りすぎると適応障害になるのか
適応障害は、環境の変化や特定の状況に適応できないことがストレスとなり、発症する精神疾患です。しかし、いくら適応できないと言っても、慣れてくれば適応できるようになるものですし、最初は適応できなかったとしても、そのうち大丈夫になるという人も多いですよね。
それなのに世の中には、適応障害になってしまう人もいるのはなぜなのでしょうか。
適応障害は頑張り過ぎ?
例えば、2人の人が同じ環境下で同様にストレスを感じているとします。
1人の人は、そのストレスに耐えられないので、その環境下からなるべく物理的にも、精神的にも離れておける時間を作ったりします。また、友達や家族などに、それについて愚痴を言うこともあるでしょう。ちょっと頑張り過ぎてると感じたら、休みを取ったり、のんびりしたりすることもあります。こういうタイプの人は、適応障害になりにくいと考えられます。
逆に、もう1人の人は、ストレスを感じていても、耐えなければ、頑張らなければ・・・と思います。ストレス度的には、休憩が必要だと思われることでも、周囲の目を気にして休むことができずに、ずっと頑張り続けます。そうすると、どんどんストレスがたまり、体にも症状が出てきて、気づいたら適応障害になっていたということもあるでしょう。
頑張りすぎると絶対に適応障害になるというわけではありませんが、このように頑張り過ぎてしまう人は、適応障害になりやすいのです。
頑張り過ぎをやめるには
頑張りすぎると適応障害になりやすいというのは、前述のとおりです。ですが、責任感が強かったり、周囲の目が気になる人というのは、頑張りすぎることを止めることはできません。
まして、熱があるわけでも風邪なわけでもないのに、休むなんていけないことだと思っているでしょう。
ですが、熱がなくても、風邪でなくても、人間の心と体は休養が必要です。ストレスが溜まりすぎていると思ったら、病気になってしまうよりも先にその状況から逃げ出したり、ストレスを発散することも重要なのです。
頑張り過ぎで適応障害になってしまう人というのは、そのあたりの認識を改める必要があるのではないでしょうか。