適応障害は誰でもなるのか
適応障害の原因と症状
適応障害の原因としては、ある特定の出来事がその人にとってとても辛い状況で耐え難く感じられ、それが原因となり気分障害をおこしたり、行動障害を起こす症状の事をさします。憂鬱な状態が続いたり、不安感がとても強く感じられたり、涙もろくなったり、余計な事まで過剰に心配したり、神経が過敏になったりする症状の事を言います。
外見からは非常にわかりにくい疾患になります。その理由としては「適応できない事」が障害の根本になっているからです。病気の場合は症状が重視されますが、適応障害の場合には適応できない事が症状になるため特長的な症状には乏しいものになります。
適応障害にはある環境に適応できない事が原因で発症する病気です。様々な環境と、自分の中の価値観などのギャップが大きすぎると適応しようと努力をしても適応できないという障害が発生してしまいます。
症状としては、うつ病のような抑うつ気分・興味と喜びの喪失・食欲減退や増加・不眠や過眠・疲労感・無価値観・罪悪感といったものや統合失調症のような、妄想・幻覚・意欲欠如といった症状が現れる場合も多くありますが、このような症状が診断基準になるのではなく適応できないために日常生活に支障をきたしているということが診断基準になります。
誰にでもおこる適応障害
適応障害は環境の変化に適応できずにストレスを感じてしまう為に発症するものです。そのため、誰が発症しやすいというわけではなく誰にでもおこる可能性があります。出来事としては悪い出来事だけでなく、良い出来事に対しても起こる可能性があるものです。
入学・進学・入社・異動・転勤・転職・退職・離職・失業・結婚・出産・離婚・死別など、生きていく上では様々な環境の変化が起こってきます。悪い出来事だけでなくよい出来事でも環境は変化します。その変化に適応できなければ適応障害を起こすわけです。そのため、誰にでもおこりえる病気の一つだといえます。