適応障害と類似した病気
適応障害と類似した障害
働く方に多く見られる病気としては、気分障害があります。気分障害としてはうつ病・双極性障害・気分変調障害といったものがあります。特に似ているといわれる疾患としては、うつ病、非定型うつ病、PTSDになります。
適応障害の抑うつ感は、軽度のうつ病と見分けが殆どつきません。唯一の違いとは、原因となるはっきりとしたストレスがあるかないかの違いです。そしてうつ病や非定型うつ病、不安障害等はイライラ感覚を持ちます。多くの心の病に類似した症状となります。
また、不安障害の場合も不安は根拠となる理由が無い事が多く不安の程度が強いというのが特徴に上げられます。「普段以上に傷つきやすいと」と類似した症状をもつのは非特定型うつ病、辛かった思い出がよみがえるといった症状は、PTSD(心的外傷ストレス障害)と類似している為、誤った診断をされてしまう事がありあます。
適応障害の症状の中で、ストレスがない状態では健康というのは、非定型うつ病と同じ症状になります。その為、非定型うつ病だったとしても適応障害と診断されてしまうケースがありますので、専門医の受診やセカンドオピニオンを受けるなども早期発見の手段です。
適応障害とパニック障害について
適応障害もパニック障害に似ている病気の一つです。動悸やめまいなど症状の面でも似たような部分はありますが、突然理由も無く動悸やめまい、発汗、息苦しさ、吐き気、手足のフルと言った発作をおこし、生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。
パニック障害と適応障害の違いとしては、発作がおきるか起きないか、ストレスの原因が無くなったら改善するのかしないのか、症状があらわれるのがどんな状況かはっきりしているか。と言った点です。適応障害では動悸やめまいがあっても、パニック発作のような発作は起こりませんし、ストレスの原因がなくなれば症状は改善します。また、適応障害の場合にはどこで症状がおこるかわかりませんが適応障害の場合には場所や状況というものがはっきりしています。