適応障害と蕁麻疹
蕁麻疹というのは、アレルギー体質の人にできるものだと思い込んではいないでしょうか。しかし、実際は、心因性蕁麻疹といって、ストレスからできてしまう蕁麻疹もあるのです。
適応障害はストレスが関係している病気ですが、適応障害の症状として蕁麻疹ができることはあるのでしょうか。ここでは、適応障害と蕁麻疹について掘り下げていきましょう。
心因性蕁麻疹とは
ストレスが原因でできてしまう蕁麻疹のことを「心因性蕁麻疹」といいます。何も食べたわけではないのに、突然肌に赤い膨らみとかゆみが発生した場合、心因性蕁麻疹の可能性が考えられます。
心因性蕁麻疹は、急激な環境の変化や、人間関係で悩んでいるとき、精神的ショックがあった場合に、発生しやすい傾向にあります。
また、なんらかの精神疾患にかかっているときにも、蕁麻疹ができるという症状が現れる人もいます。
適応障害と蕁麻疹
上記の心因性蕁麻疹についての説明を見て、なにか思い当たった方もいるのではないでしょうか。
心因性蕁麻疹ができるときというのは、適応障害の原因と似ています。ですから、適応障害になったときに、心因性蕁麻疹ができてしまうという人は、珍しくありません。
心因性蕁麻疹ができたからといって、精神疾患であるということではありませんが、それまでにストレスなどで心因性蕁麻疹ができたことがあるという人は、適応障害になったときにも、この蕁麻疹に悩まされやすいでしょう。
適応障害のときに心因性蕁麻疹ができてしまうという場合は、蕁麻疹自体はかゆみ止めなどで治療をしていくことになるでしょう。適応障害の症状が落ち着くにつれて、蕁麻疹ができる頻度も減っていくはずです。
また、適応障害の治療が終わったあとでも、心因性蕁麻疹はストレスからできてしまうことがあります。蕁麻疹ができてしまったら、疲れているサインだと思って、ゆっくり休養をとるなどをすることをおすすめします。