適応障害とヘルペス
「ヘルペス」という言葉を聞いたことがないという人は少ないでしょう。ヘルペスとは、見た目には水ぶくれが集まっているような状態ですが、ヘルペスウイルスというものによる感染症です。
このヘルペスは、ウイルス感染ですから、適応障害とは関係ないように思えますが、本当に関係はないのでしょうか。
ここでは、適応障害とヘルペスについて考えてみましょう。
ヘルペスはストレスで発症することもある
前述の通り、ヘルペスとは、ヘルペスウイルスによる感染症です。多くみられるのは、口唇ヘルペスといって、口の周りに水ぶくれができてしまうタイプのヘルペスでしょう。
この痛痒い水ぶくれに悩まされた経験のある方も多いのではないでしょうか。
ヘルペスは、ウイルス感染のため、ストレスとは何の関係もないと思いがちですが、実はストレスがたまっている状態というのは、ヘルペスになりやすい状態でもあります。
なぜかというと、ストレスがたまると免疫力が落ちてしまうからです。ヘルペスウイルスは、感染したとしても、免疫力があれば症状はでません。しかし、免疫力が落ちていると、症状としてでてきてしまい、治療が必要になるのです。
適応障害とヘルペス
ヘルペスがストレスが溜まっている時にできやすいということがわかれば、適応障害になったときには、ヘルペスにもなりやすい状態であるということはおわかりでしょう。
適応障害で苦しんでいる時には、特に口唇ヘルペスが出てきやすいのではないでしょうか。適応障害の治療中に、こういったヘルペスが出てきた場合は、通常の治療に加えて、抗ヘルペスウイルス薬によって、ヘルペスの治療も必要になります。
ヘルペス自体は、薬によって治れば問題はありません。しかし、またストレスで免疫が下がると、再発してしまうこともあるので、注意が必要です。