適応障害とてんかん
「てんかん」という言葉は、聞いたことがあっても、実際にどういうものかを知っているという人は多くはないのではないでしょうか。
てんかんは精神疾患ではなく、神経疾患ですが、適応障害と併発するという場合もあります。ここでは、てんかんとは何か、適応障害とはどう関係があるのかをみていきましょう。
てんかんとは
てんかんとは、てんかん発作という発作を繰り返す病気です。これは、脳の慢性疾患だとされていて、脳の神経細胞に突然発生する電気的な刺激が原因で、けいれんしたり、意識消失がおこるようなものです。
てんかんの症状はさまざまですが、その原因は原因不明なことが多いようです。また、脳になんらかの障害があったときに、それが原因でてんかんになることもあるようです。
てんかんと適応障害
上記でも少し触れたように、てんかんは精神疾患ではなく、神経疾患です。ですから、てんかんと適応障害に直接の関連性はありません。
しかし、てんかん持ちの方が、適応障害になってしまうということは珍しいことではないようです。
これは、てんかん持ちであることによる生きづらさや、周囲からの反応のために、集団行動や人間関係の面で、困難なことがあるためだと考えられます。
てんかんに限らず、何らかのこういった疾患を患っている人は、こういう風に二次障害を発症しやすいものなのです。
こういった場合、もともとある障害の治療に焦点をあてながらも、二次障害として発症した精神疾患についても、治療が必要になっていきます。
また、そもそもの原因が、てんかんのような疾患だった場合、てんかんの治療がうまくできなければ、二次障害を予防しにくくなります。てんかんは、抗てんかん薬を使うことにより、発作がほとんど出ない状態にすることができるのですが、てんかんによっても、治りやすいタイプと治りにくいタイプがあるという点も、難しい問題です。