精神疾患としての適応障害

精神疾患としての適応障害

適応障害は、うつ病などと同じく「精神疾患」の1つです。しかし、その実態はあまり広く知られていません。また、適応障害の症状が精神疾患だという意識があるという人も少ないでしょう。しかし、適応障害はれっきとした精神疾患で、治療が必要なものです。

 

ここでは、精神疾患としての適応障害について考えてみましょう。

 

精神疾患とは

精神疾患とは、精神障害と同じもので、それには、統合失調症、うつ病などの気分障害、パニック障害、などといった、精神に関わる病気のことを指します。また、これらの症状が日常生活に支障をきたすような程度のものです。

 

つまりは、精神科に受診するような病気はほぼすべて精神疾患だといっていいでしょう。適応障害も、ストレスが原因になりますが、ストレスとは精神面のことですから、精神疾患に含まれるのです。

 

適応障害はなかなか気づかない

適応障害自体の名前は知っていて、それが精神疾患であるという認識を持っていたとしても、その症状が出た時に自分が精神疾患、もしくは適応障害であるとは思い当たらないこともあります。症状が軽度であればあるほど、その傾向にあるでしょう。

 

これはなぜかというと、適応障害では、ストレスの原因から身を離すと一時的に症状が落ち着き、普通に生活できるようになるからです。しかし、ストレスの原因に近づいてしまうと、また同じことです。

 

しかし、この状況は、嫌な状況から逃げているととられるために、病気になかなか気付きにくいのです。

 

もしも、朝どうしても辛くて起きられなかったりというような、日常生活上支障がある症状が出た場合は、一度は精神疾患を疑って、精神科にかかってみることで、病気の悪化を防ぎ、早期回復の期待ができます。