保育士の適応障害
保育士の適応障害も増えている!?
子供たちのアイドルでもある保育士の適応障害も増えています。従来までは、当り前のように子供のお世話や教育をするのが保育士の一般的なお仕事でしたが、最近のお仕事はそればかりではないのです。
子供が少なくなってきた現在、保育士の仕事は減ったように思えますが、実は保育士離れが進んでいるという事態が深刻な問題になっています。
行事前の残業や保護者のニーズの多様化、保育園のシステムの変化、低賃金というようなことで保育士の離職が高まっています。保育士は、子供たちだけではなく、保護者との関係で悩まされたり、自分自身が保育園のシステムに慣れなかったりということで適応障害を引き起こしてしまう人もおられます。
保育士になって1年目
保育士になって1年目は、子供の様子や関わり方を覚えることはもちろんですが、さまざまな行事に携わります。初めての行事で、何をどうしたら良いのか、どういう動きをしたら良いのかわからないまま終わってしまうこともあるでしょう。周囲は慌ただしく動いているのに、自分はあたふたして何の役にも立てていない…なんて思うことも少なくないでしょう。
人手が足りない現場だから、必要な指導や研修を受けさせてもらえないまま、本番を迎えなければならない今の保育士に与えられた環境は残酷なものだと思います。
先生が「適応障害」になってしまう気持ちもわかりますよね。しかし、毎日保護者の出入りがある保育園では、長期間の休職を取ると保護者から批判の声があがることや、子供の教育に支障がないかと不安の声が上がることも少なくありません。
保護者が子供を思う気持ちが強いと、そのような意見が大きく反映されてしまい、復職しにくい環境になってしまいます。そのため、適応障害のように病気を発症してしまった保育士の中にはそのまま退職する方も少なくないのです。