適応障害と周りの目

適応障害と周りの目

適応障害と周りの目について

適応障害は一般のかたにとっては病気の症状がわかりにくい疾患です。精神疾患はどれも「こころ」に問題があり、骨折などの外傷のように目に見えない部分に障害が生じている為に周りの目は厳しくなります。

 

精神疾患障害の中でもうつ病は比較的認知度があがり、正しく理解をしていただける場合もあります。

 

まずは周りの方に、適応障害を正しく知ってもらうと言う事が重要です。

 

適応障害の方は自分の行動が周囲に迷惑をかけていると思ったり、障害を持っている事を公にしたくないと考える人も多くいます。そうした、マイナスのイメージを取り払う為にも、周りにいる人は温かい目で見守ってあげると言う事が大切になります。適応障害になる人は、周囲の人が理解できないほど些細な事で傷ついてしまうものです。体調不良を訴えるのは甘えではないと言う事を理解してあげる事が、適応障害回復のためには重要です。

 

周囲の対応

正直、理解を得にくい疾患である事は事実です。しかし、適応障害の有病率は5〜20%と非常に発生率が高い病気になっています。適応障害の方と接する機会というのも意外と多いのです。同僚や部下、家族の方が適応障害になると言う事もありますので、他人事とはいえない疾患になります。

 

例えば明るい人というイメージでも深刻な体験や話をする事があったり、面白い人でもテンションを無理に高くあげている感じであったり、優しい人でも遠慮しがちな態度が見られると言うことがある場合に「以前と今」を比較するような発言は避けてください。また、頑張れというような励ましの言葉をかけてしまうと、無理に頑張ってしまう可能性があります。「のんびり気兼ねなく接してね。」という雰囲気を出す事が、周囲の対応としては適切な対応といえます。