適応障害と盗み

適応障害と盗み

適応障害と盗み

行為の生涯型の適応障害の場合、窓ガラスを割ったり、人のものを傷つけたりする破壊行為、売春、飲酒運転、スピード違反、自分自身の身体を危険にさらすような行為、仕事の放棄、無断欠席、騒音、暴走、落書きなどの迷惑行為、家族、教師、同級生、動物などへのいじめ、暴言、暴力などの暴力行為、窃盗、万引き、放火、反社会的な行為などがあります。

 

適応障害の犯罪について

適応障害の方が起こす犯罪については、衝動制御傷害といわれるもので精神疾患の1つになります。この傷害には、窃盗症、放火症、抜毛症などが含まれます。この傷害の原因である衝動性は、取るに足らない目先の利益の追求があり、長期的に考えると無益な行動になります。

 

精神疾患にはセロトニンを増やすと依存行動が抑えられるという報告もあり、セロトニンは食事や運動で増加する他、薬によっても増やすことが可能です。

 

適応障害で窃盗をおこしているということであれば、適応障害の原因であるストレスを取り除く事で原因が解消される可能性があります。しかし、窃盗癖といわれるクレプトマニアは盗むという衝動が自分で抑えきれずに、盗みを繰り返してしまう病気になります。盗んだものには興味が無かったり、金銭に困っているというわけではないのにもかかわらず、ただ盗むという行為を楽しむのが主な目的となっています。

 

この窃盗癖はほかの精神疾患傷害と合併している事が多く男性よりも女性に多く、20歳代前半お発症が多くなっています。しかし、大切なものや人を失った体験や挫折が引き金によっておこることもあります。

 

また、脳自体の損傷で前頭葉(主に人間らしさや理性をつかさどる部分)が損傷を受けると、盗み癖が見られる事も有りますので、適応障害と窃盗は無縁の関係では有りません。