適応障害は病気ではないのか
適応障害はれっきとした精神疾患です。ですが、中にはそんなものは病気ではないと言ってしまうような人もいるでしょう。なぜ、適応障害は病気ではないと思われることがあるのでしょうか。また、本当に適応障害は病気だと言っていいのでしょうか。
ここでは、適応障害が病気かどうかを検証してみましょう。
適応障害は病気なのか
適応障害は、精神疾患ですから、精神的な病気であると断言できます。しかし、病気ではないという人は、一定数いるでしょう。これは、適応障害の症状が、命にかかわるものであることが少ないためだと考えられます。たとえば、頭痛や胃痛などは、普通の人にでも起こるような症状ですよね。また、朝起きるのがつらかったり、なんとなくだるいというのも、目には見えないものです。
そのため、嫌なことから逃げているだけで、病気ではないと言われてしまうこともあるのです。
適応障害は病気だと認識するためには
確かに、適応障害は「病気」と聞いて想像するような、病気ではありません。体の不調も、それ自体にみなさんが「病気」だと認識できるような名前がついていないものもたくさんあります。
しかし、精神疾患である以上、心の病気であることは変わりありません。そして、治療も必要なのです。
適応障害は、うつ病などに比べるとあまり知られていないため、適応障害=精神疾患だと結びつかないかもしれません。しかし、これはれっきとした精神疾患ですから、周囲の人はきちんとそう認識しなければなりません。
もし、職場や学校などで、適応障害を理解してくれない人がいる場合には、主治医の先生に診断書を書いてもらえば、助けになるはずです。病気ではないという難癖をつける人がいれば、そういったものを提出するようにしましょう。