適応障害と家族の理解・対応

適応障害と家族の理解・対応

適応障害になったら大切なのは家族の理解

適応障害は、誰が発症してもおかしくない病気です。適応障害になって一番大切なことは、毎日帰る場所であるご家庭での環境です。いくら薬を服用しても家族の理解が乏しければ、ますます自分を追い込んでしまい症状を悪化させてしまうケースもあります。

 

適応障害の人に家族はどう接する?

家族が適応障害になってしまったらどう接したら良いのか戸惑うでしょう。例えば、子供さんが学校や職場が原因で適応障害を発症してしまったとします。休養が必要だということで休職することになったと知ると、親は心配になり、「いつ治るの?」「いつまで休むの?」「どうしたら治る?」質問ばかり繰り返してしまいがちです。

 

「いつ」「いつまで」と問われても適応障害がいつ治るかなんて当の本人だって知らないのです。焦らずに長い目で付き合ってあげることが大切です。基本的な接し方は、受け身だと言われています。相手が話したい時に話してくれれば良い、起きたい時に起きて疲れたら寝るよ良いというように広い心を持ち、あまり干渉しすぎないことも必用です。

 

適応障害は家では元気!?

会社を休んで家にいるものの、「適応障害が治ったのでは?」と思うくらい元気な人もいます。それはそうなのです。適応障害は、ストレスになる要因に触れることによって症状が悪化しやすい病気なので、家庭にストレスになる要因がなければ元気に普通の生活ができるのです。

 

家族の方は、そのような様子を見て、「元気になったらんだから早く仕事に…」なんて急かさないようにしましょうね。自宅での療養に加えて、心療内科などでカウンセリングを受けることも有効的な治療です。ストレスをためないようにすることや、上手なストレス発散方法についても知識を得ることが必要です。